コラム

世界に広がるコリアン達

弁護士 辛  鐘建

 昨年9月末にソウル大学にてIAKL年次総会が開催された。IAKLは、International Association of Korean Lawyersの略であり、世界のコリアンルーツの弁護士が集う会である。当初は、アメリ在住の弁護士達の集まりであったが、韓国でも開催しようということで毎年アメリカと韓国で交互に開催され300名ほどの弁護士が参加する。
主たる目的は、学習とネットワークの構築であり、企業法務や人権分野に関するセミナーが開催され、使用言語は9割がた英語である。英語によるセミナーであるだけに、流石にそのほとんどを聞き取ることはできなかった。ただ、今年の目玉として日本法弁護士による日本語でのセミナーも開催しようという計らいがあり、日韓の輸出規制に関する問題と、特定の弁護士に対する大量懲戒請求の問題について発表がされた。
世界各国にコリアンが散らばり各所で頑張っている様子に触れることができたし、多くの参加者が日本に関心があることが伺えた。北米・南米大陸にいても日本語を勉強していたり、子どもが日本に留学に行っていたりと、日本と朝鮮半島の根深い草の根的な繋がりをジワジワと感じる期間であった。
そんな私は、来年開催地のサンフランシスコに行く役目を引き継ぐこととなり、現在絶賛英語勉強中である。