コラム

FIFA Football Agent  【2023年事務所ニュース 夏号】

弁護士 藤塚 雄大

 

 今年の4月、国際サッカー連盟(FIFA)が初めて実施したエージェント試験に合格しました。FIFAは近年、選手の移籍交渉を担当する資格を「仲介人」と呼称しており、私は昨年、その、申請すればほぼ書類審査と面接のみで登録できる仲介人となったばかりでした(事務所ニュース前号参照)。

 しかし、FIFAは私の能力を疑ったのか、規制を厳格化する方針に舵を切り、選手の移籍交渉等を担当する資格の呼称を「エージェント」とし、世界統一の試験に合格しないとエージェント資格を与えないライセンス制を導入することになりました。こうして私は、司法修習の卒業試験以来、およそ8年ぶりに受験というものをすることになったのです。試験言語の英語を使うのは実に14年ぶりでしたが無事合格することができ、日本人では多くないライセンス保有者として様々なお声がけをいただくようになりました。最近は、海外の選手や関係者と英語で話すことが多く毎日がナチュラル英会話学校状態となりましたし、ヨーロッパ国籍の仲の良い選手が出来てアスリートのメンタルや海外のジョークを学んだり、彼の応援、じゃなくてプレーのチェックのためにスタジアムに通うなど刺激的な毎日を過ごしています。