コラム

発見した“横浜名物”での社会貢献  【2023年事務所ニュース 夏号】

弁護士 大﨑 茉耶

 

 先日初めて訪れた刑務作業品展示場で、「横浜刑務所で作ったパスタ」とでかでか印刷されたパスタを発見しました。潔すぎるパッケージに惹かれて思わず一つ購入しました。調べてみると、こちらその名の通り、横浜刑務所で製造されたパスタで、受刑者が粉の調合から製麺後1本ずつ手作業での検品、そして梱包まで全てを担っているのだそう。うどんと同じ製法で作っているとのことで、もちっとしてなかなか美味しかったです。

 こうした刑務作業製品は、従来のイメージなら桐たんす、最近は襟袖汚れが良く落ちるブルースティックや函館のマル獄シリーズなんかも有名になり、一度は見聞きしたことがあるかと思います。他には伝統工芸品を売りにした刑務所もあり、漆器や織物等、かなり本格的な品が安価に入手できるので、展示場に行くだけでもなかなか楽しめます。私が購入した畳縁でできた名刺入れも、掘り出し物で気に入っています。刑務作業は、受刑者が手に職を付けたり、自分で何かをやり遂げる経験をする効果がある他、売り上げの一部が犯罪被害者の支援にも活用されるそうです。最近はネットでも手軽に購入できますので、ぜひホームページをのぞいてみてください。きっとお気に入りの一品に出会え、おまけに小さな社会貢献もできます。