第13回『レッツ・シー・アクション』
さて、「首相が合憲だと言って事を始めれば、あとになって裁判所の判断で違憲だとひっくり返されない限り合憲だよ」とそそのかされたアベちゃんは、すっかりその気になり、集団的自衛権の行使を容認しただけでなく、それを前提としてさらに歩を進める法整備を目論みます。
アベちゃんは、スタッフに言われているだけではちょっと不安で、自分の正しさにお墨付きを貰いたくて、憲法学者を参考人として国家に呼び意見を聞くことにしました。ところが、参考人として呼んだ学者は揃いも揃って、集団的自衛権の行使容認は違憲ですなぁ、とのたまいます。
アベちゃんはぶち切れてお友達のガースー(TVプロデューサーではない)を、一体どうなってるんだと怒鳴り飛ばします。ガースーは、そりゃ法律論だけから言ったら正面から合憲とは言えないよな、せいぜい「微妙なところ」としか言えないよな、と内心では思いつつ、アベちゃんをなだめることにします。「ねぇ、アベちゃん、法律が憲法に適合しているかどうかを最終的に判断するのは学者じゃなくて最高裁なんだよ。いくら学者があれこれ言ったって関係ないですよ」「でも、国会のまわりには結構反対する連中が集まっているんだけど」アベちゃんはまだ不安です。
「アベちゃん、おじいさんのことを思い出して下さいよ。おじいさんは、国会のまわりを群衆が取り巻いている中、テレビの野球中継を見て、後楽園に集まっている人たちだって沢山いる、って言ったんですよ」
尊敬するおじいちゃんの話が出て来て、やっとアベちゃんは安心しました。めでたしめでたし………じゃないですね。私たちは、いかに「戦争法案」に反対しているかを彼らに見せつけ、ギブアップまで追い込まなければなりません。