コラム

ウイー・カン・ワーク・イット・アウト

    弁護士 杉本  朗

 この事務所ニュースがお手元に届いている頃、COVID-19の脅威にまださらされているのではないかと思います。
 相手が見えず、害悪をもたらすそのメカニズムがよく分からない、という点でスティーブン・キングのホラーを思わせる日々が続いています。あるいは事実がキングの世界を超えてしまったと言えるかもしれません。
 こうした闘いというのはなかなか神経が疲れます。なにせ、何をどうしていいのやら情報が非常に限られた中で(ほとんどないと言ってもいいくらい)、少しでもベターな方法を探して行動しなければならないからです。
 一所懸命勉強して、その知見を他人に知らせる人もいます。なるほどすごいな、と思うのですが、時として、衆愚に訓を垂れる賢人の雰囲気が漂う人もいて、そうなると、単にマウンティングのためのお勉強なのかなとも思ってしまいます。
 結局のところ、リスクを少しでも少なくしようと自分で判断していくしかないのです。いろんな人がいろんな情報を流してくれている中で、それらを取捨選択し、自分にとってベストと思える道を選ぶしかありません。他人にものを教えたり、議論をしている余裕は自分にはありません。
 無事にコロナ禍をサーバイブして、みなさんと肩を抱き合う日を迎えたいです。

【2021年事務所ニュース夏号】