コラム

わんことスマホとお家時間

弁護士 芳野 直子

 自他共に認める犬好きの私は、時々スマホで犬の映像や情報を眺めていました。そうしている内に、「賢い犬ベスト5」やら、「飼い主を好きと思っている犬の仕草」とか「犬が幸せなときの行動4選」とか「癒やされる犬の表情特集」とか、犬に関する事ばかりが画面に映し出されるようになり、ますます沢山の犬の記事や動画ばかりを眺めるはめに陥りました。
 今のスマホは、こうやってAIが主の好きな情報を選んでそれを表示してくる訳で、あの手この手でスマホに惹きつけられるように仕組まれています。まあ、それが便利なのですが、その中に浸っていると、世界中の人が犬好きであるかのように錯覚して、世界中の人が犬の記事ばかり関心があるような気がしてますます見てしまい、戦略にまんまと引っかかっているという始末です。
 アンディッシュ・ハンセン著の「スマホ脳」(新潮社)によると太古の昔から人間は生き延びる為に常に情報を集めており、情報を得る都度ドーパミンが放出されるという報酬システムが作動するらしいのです。現代ではスマホをチェックする時間があまりに長くなっていて、脳はドーパミンの報酬を得るために検索を止められなくなるというスマホ依存症に移行してしまうとか。
 危ない危ない!危うく私は、わんこの情報や映像を見続けてスマホ依存症になってしまうところでした。ということで、今は、スマホはなるべくお休みいただき、リアルわんこと一緒に長いお家時間を楽しむことにしています。リアルの充実!これこそ目指すところなのでしょう。

【2021年事務所ニュース夏号】