メディア掲載情報

三木恵美子弁護士が、岩国図書館に、移動図書館(車両)及び書籍の寄付を行いました

<ご挨拶>

 私は、1957年に岩国市錦病院で生まれ、岩国市立川下小学校、川下中学校を経て、山口県立岩国高校に進み、1976年に東京大学文科一類に入りました。現在は、横浜で弁護士をしています。

 18才になるまでの間に、読書の喜びを知り、読書の習慣を付けられたことが、現在の仕事を支えてくれていると思います。そして、私の場合、18才になるまでの間に自分が読んだ本のうち、父や母が買い与えてくれたものは,100分の1にもなりません。100分の99以上は、学校の図書館や市立の図書館で借りたものです。

 図書館が、どの子どもにも分け隔てなく本を貸してくれたことに、感謝しています。私の両親は、駆け落ちで偶然岩国駅に降り立ったものですが、そういう人の子どもであっても、先祖代々岩国の殿様であったり庄屋さんであったりした人の子孫であっても、同じように本を貸してくれる、このような公立図書館のあり方に、感謝します。

 この度、寄付するにあたり、当初は三つの母校に寄付をしようかと思ってきましたが、藤原共知子さんや村上裕子さんから、学校には司書さんが不在であったり権限が発揮できない現状にあると聞き、市立図書館に寄付することにしました。

 移動式図書館という発想は、私にはなく、図書館の職員の方々の発案で、市内隅々まで本を届けるために必要だという考えに、感銘を受け、即座に実行することにしました。更に、自動車調達に際して,値段交渉を適切に行い、予算を大幅に余らせ、2577冊の書籍の購入を実現したのは,職員の方々の手腕であり、それを支える熱意です。

 ここに、感謝と尊敬の念を示します。この度は、ありがとうございました。