事例紹介

会社側の勤務記録から大幅に労働時間を上乗せさせ、労災認定を獲得!

大企業の支店の店長をされていた方が、過重労働で亡くなったということで、ご遺族から相談がありました。
さっそく会社に連絡し、勤務記録を取り寄せてみると、せいぜい40時間程度の残業しかなかったとのことで、ご遺族は途方に暮れていました。
ご遺族の代理人弁護士として、会社の心ある同僚の方々にヒアリングを行い、証拠を再収集していったところ、会社の勤務記録にはごく一部の残業時間しか記録されておらず、実際の残業時間は優に100時間を超えるものであり、実際には労働時間の隠ぺいが行われていたことが分かってきました。
1年以上をかけて調査を行い、膨大な調査結果をもとに、労災申請を行ったところ、労基署も大幅な労働時間の上乗せを認め、労災認定を獲得することができました。
本件は、ご遺族の認識をもとに、記憶の鮮明なうちに多くの方々から証言を得られ、また物的証拠を確保できたことが、良い結果に結び付きました。
なお、会社は本件を受け、ご遺族に対し直接謝罪を行い、再発防止策の徹底を誓約するなどの改革に踏み切りました。そのようなきっかけを作ることができたことも、非常に大きかったと考えています。

  • それぞれの事例は、事案特定を避けるため、実際の事例を一部抽象化、加工しております。