コラム

おわらい    【2022年事務所ニュース夏号】

弁護士 藤塚  雄大

 最近、大学時代に私が所属していた早稲田大学寄席演芸研究会の仲間と、学園祭に出演しあったり対戦ライブをしたりなど交流のあった同志社大学喜劇研究会の方々といったメンバーで、お笑いの練習会をしています。かつて同じ舞台を作った仲間たちは、今や芸人、落語家、テレビ局のプロデューサー、放送作家、広告代理店、制作会社、YouTuber、サラリーマンなどそれぞれの道で活躍していますが、卒業から10年近くたった今もお笑いへの情熱は衰えていません。
 やっているのは、ネタを披露してダメ出しをもらう、良いネタを作るうえで必須だが過酷な儀式「ネタ見せ」や、お題に対する回答を評価し合う大喜利の練習などです。
 真剣な意見が飛び交う様はヒリヒリした熱があり、学生時代にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。
 お笑いと言うのは一見ちゃらんぽらんな分野に見えるかもしれませんが、実は芸人側は、どうしたらお客さんに笑ってもらえるのか、論理立てて緻密に考えているのです。つまり私も、論理立った緻密な人間ということになります。
 この練習会のスタートを機に、私も久々にネタ帳を新調しました。
 大学時代さながら、おわらいに真摯に向き合う日々を過ごしています。