事例紹介

過労に起因するうつ病の「治癒」を否定させ、逆転労災認定!

100時間をこえる長時間労働のため、相当以前にうつ病にり患したという方の事案です。
長時間労働の立証は可能であったものの、発病以降も無理をして勤務を続けていたことをとらえて「うつ病が治癒していたのでは」と判断されてしまい、当初労災であるとは認められませんでした。
労基署からの不支給決定が出た後から代理人に就任し、事実調査と医学的な調査をすべてやり直しました。そうしたところ、実は相談者の方の病状は、ずっと変化がなく、医学的に見ても「治癒」とは到底評価できないことを立証することに成功しました。
労災の不服審査手続で結論が覆ることは1~2%程度のもので、非常に厳しいと言われていますが、上記の立証結果を踏まえ、無事逆転労災認定を勝ち取ることができました。
いったん下された労災の不支給決定を覆すことは非常に難しいのですが、粘り強い調査を行ったことが、大変良い結果に結び付きました。
労災認定が出なければ、被害者の方は生活保護を受けるしかない状況に追い込まれていたため、本当に良かったと思います。

  • それぞれの事例は、事案特定を避けるため、実際の事例を一部抽象化、加工しております。