事例紹介

腕の痛みと痺れを取ろうとしただけなのに

Aさん(40代、女性)は、かねて右腕の痺れと痛みに悩まされて、B病院に通い、神経ブロック等の治療を受けていましたが、なかなか治りません。Aさんは、痛みや痺れの原因は神経が頸椎から出るところで圧迫されているからだと、医師から手術を勧められ、12月下旬に、頸椎を削って神経の圧迫を取る手術を受けました。手術は成功したものの、手術直後から出血が止まらなくなり、僅か9日後、Aさんは出血性ショックで亡くなってしまいました。
所員は、遺族から相談を受け、まずミスの有無に関する調査を受任しました。調査では、①手術に耐えられる体調だったか、②手術そのものにミスはなかったか、③手術後の対応にミスはなかったか等を検討し、①と③に問題があった可能性を見いだしました。その上で、中立な立場の医師の協力も得て、Aさんの場合、肝機能が衰えていてそもそも手術をすること自体に問題があったことを明らかにすることができました。
それを踏まえ、遺族の代理人として病院と交渉を開始し、交渉開始後7ヶ月で、死亡慰謝料、逸失利益等を含む解決金を支払うとの内容で病院と示談解決をすることができました。

  • それぞれの事例は、事案特定を避けるため、実際の事例を一部抽象化、加工しております。