事例紹介

詐欺被告事件

4000万円の保険金詐欺の事件です。
事件が発覚して捜査が入ってから,詐欺を行った人は,自分の地元で弁護士に依頼して保険会社と示談交渉に入っていました。
ところがその途中で,詐欺を行った人は神奈川県警に逮捕勾留されてしまいました。私は示談をしていた弁護士の要請で,弁護人につきました。示談の進捗状況を逐一その弁護士から報告して貰い,それを報告書にして捜査検事に提出しました。また勾留されていたのが県警本部だったので土日を含めてほぼ毎日話をしに行って,示談の状況を説明したり,今の心境などを聞き取り,それも報告書にして捜査検事に提出しました。
起訴された直後にほぼ示談が成立したので,被害額が大きいのでどうかなと思いましたが,被害回復と本人の反省,80歳の老母の面倒を見ているのが被告人しかいないなどの理由で保釈を申請しました。結果,保釈が通りました。
公判ではこれまた,被害回復と本人の反省を中心に,80歳のお母さまにも情状証人で出廷してもらい,保護観察はつきましたが,なんとか執行猶予のついた判決を得ることが出来ました。

  • それぞれの事例は、事案特定を避けるため、実際の事例を一部抽象化、加工しております。