コラム

やっぱりネパールが好き!

弁護士 三木 恵美子

私の生まれて初めての海外旅行は、1987年11月のネパールでした。ネパールの首都カトマンズの空港に到着すると、柵をくぐって入ってきた牛がいました。長距離バスには、鶏とか山羊とかも一緒でした。アンナプルナを巡るトレッキングルートでは、一山越えるたびに、人間の顔も衣装も変わり、言葉も変わり、ワクワクしました。
しかし、どの山を越えても共通しているのは、子どもたちが、恐ろしく速いスピードで歩いているのに、裸足で、しかも棒のように細くてまっすぐな足をしていることでした。羊や馬やヤクを追いながら通学している子どもがあり、女の子たちで学校に行っている子は稀でした。
今年の10連休、ネパールに行きました。
カトマンズ市内だけではなく、エベレストを望む麓の山の中でも、子どもたちが、皆、靴を履いていました。小学校でも中学校でも制服のスカートから出ている足には、筋肉がしっかり付いていました。
でも、山の子どもたちの足の速さは、変わっていませんでした。
聖なるガンガーがゴミで詰まって水が流れない場所もあって、環境問題は本当に深刻ですが、人々の体格は良くなり表情は明るくなっていました。
ですから、やっぱりネパールが好き!