コラム

ピッチとグラウンド

弁護士 小島 周一

5月18日土曜日、J1リーグ第12節、横浜Fマリノスvsヴィッセル神戸戦を日産スタジアムで観戦した。キックオフ2時間前の正午過ぎにスタジアムに着いたが、もう周辺の屋台には長い列。すごい人だ。ヴィッセルのユニを着ているサポーターもちらほら。
この日限定の「沸騰チケット」でマリノスのユニフォームを受け取り、(見た目)マリノスサポとなる。
ケバブと爽健美茶を持ってバックスタンドの席に着くと、4万人以上入っているスタジアムはすごい盛り上がりだ。ピッチの緑が、よく晴れた日の光で眩しいくらいに目に刺さる。
ふと、学生時代に見に行った国立競技場の「日本リーグ」や「天皇杯」を思い出した。当時は、ピッチなんて言わず、グラウンドと言っていたような記憶だ。あちこち芝生が剥げた、冬ともなれば冬枯れして茶色くなった「グラウンド」。中学、高校、大学と、サッカーの練習、試合は土が当たり前だったので、それでも新鮮だったが、日本リーグの観客はショボショボで、「永井 はしれー」なんてヤジがよく聞こえた。
試合は、お目当てのイニエスタが負傷欠場。マルコスジュニオールがキレッキレで、4対1でマリノスが勝利した。
同じサッカーなのに、日本リーグとJリーグは全然別物。グラウンドとピッチという言葉が、それを象徴しているような気がした。