2024年06月14日
弁護士 藤塚 雄大 ある日突然、長年勤めていた会社を身に覚えのないことで解雇され、あらぬ悪評を地域にばらまかれたら、皆さんはどうするでしょうか。 まさに悪夢のような事態に陥ったMさんは、愛する職場に戻るため、また、自分の名誉のために戦うことを選びました。 学校法人Yが経営するキリスト教の教会を母体とするA幼稚園の園長として、労
2024年06月03日
弁護士 向川 純平 デジタル化が進み権利義務関係がますます複雑になる今日でも、民法の「権利」の基本でありかつ馴染みの深いのは「土地の所有権」だろう。境界、水道管等のインフラ、騒音、日照、通行、擁壁……などなど「自分の土地と隣の土地の権利関係はどうなっているのか」という相隣関係の法律相談はコンスタントにやってくる。 さて、タイトルの質問に回答する
2024年05月15日
弁護士 佐藤 正知 昨年6月、岡山で開催された青年法律家協会総会に参加した。ついでに、新型車両導入が発表され早晩お役御免となる国鉄型特急車両最後の生き残りの381系「やくも」に乗っておくことにした。岡山と米子、松江方面を結ぶ「やくも」は、岡山で小学校卒業まで育った私には思い出深い。旅行の時に、友人と2人で運転席の扉をノックしたら、中に入れてもらっ
2024年05月01日
弁護士 杉本 朗 あけましておめでとうございます。 2020年1月、WHOが新種コロナウィルスが検出されたと認定してから、2年が経とうとしています。 のちにCOVID-19と名付けられたウィルスは、世界中を席捲しました。ウィルスとともに様々な情報が駆け巡りましたが、専門家でない私(たち)は、ウィルスに振り回されるのと同じように情報に振り回されま
2024年04月15日
弁護士 芳野 直子 コロナ禍が始まってからの2年間、私たちはこれまでの生き方と全く違うスタイルを強いられてきました。リアルで会えない寂しさや伝わらないもどかしさは、いかに人とのふれあいの中で生かされていたかを改めて実感する機会となりました。しかし、新しい関係性も獲得することもできました。 元々文化系+アナログ頭の私は、コロナ禍にでもならなければ、
2024年04月01日
弁護士 三木恵美子 1989年に弁護士になった頃に比べて、遺産に関する相談を多く受けるようになった。弁護士が年取っていた方が話しやすいというのもあるかもしれないが、それだけではないと思う。 「嫁いだ娘」は実家に権利を主張すべきではないという社会的な抑制に抵抗して、共同相続人としての権利を主張できる雰囲気が広がった。配偶者に住まいを確保してあげたい
2024年03月15日
巻頭言 二〇二一年の皇居新年一般参賀は感染症拡大のため中止となり、宮内庁はビデオメッセージを公開した。この中で、天皇は「皆さん」と呼びかけ、皇后は「皆様」と呼びかけた。いずれも、語りかける対象を、「我国民」や「我が国の皆さん」に限定することを,意識的に避けている。 この背景には、出身国や国籍国からの帰国要請があっても断り、厳しい出入国規制があって
2024年03月04日
弁護士 藤塚 雄大 今年の4月26日、当事務所の多くの弁護士が名を連ねる全国B型肝炎訴訟弁護団が、最高裁で逆転勝訴判決を獲得しました。 全国B型肝炎訴訟弁護団は、約10年前に裁判を通じ、国の集団予防接種でB型肝炎にり患した患者さんへの現在の給付金制度を創設した弁護団です。 この弁護団では、何も制度がなかったところから給付金制度を創設した後も、
2024年02月15日
弁護士 有野 優太 今年の4月1日より、中小企業でも改正パート有期法(正式名称:短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律)が施行され、これにより同法が国内すべての企業で適用されることになりました。パートタイムや有期契約で働く人にとって、重要な法律ですので、その内容の一部を簡単にご紹介いたします(なお、派遣労働者については、既に改
2024年02月01日
弁護士 辛 鐘建(しん ちょんごん) GW前に、弊所の太田弁護士の誘いで裁判員裁判に携わった。司法修習生時代や弁護士1年目の時には「弁護士たるもの刑事事件!裁判員裁判は絶対したい!」と思っていたが、日頃の業務に追われたり、まとまった期間が取られてしまうというネガティブ要素から知らぬ間に敬遠していた。また、社会人4年目に入り多くの仕事をこなす中で、