2023年10月16日
車いすユーザーが電車や飛行機に乗る際に、配慮を断られたり、利用を拒否されるという問題が報道されることがある。そのたびに、「えこひいきだ」、「逆差別だ」、「わきまえろ」、などの批判が巻き起こる。 しかし、障害のない人であっても、日常生活のさまざまな場面で人的・物的なサービス、社会的インフラの付与に支えられて生きていることを忘れてはならない。自分も支
2023年10月02日
弁護士 笠置 裕亮 1 労災手続の中で、いったん労災認定が認められなかったものが、行政庁に不服申し立てをすることで、結論がひっくり返ることが稀にある。 労災の行政不服審査制度における最上級審たる労働保険審査会は、年間500~600件の再審査請求を受理している。そして、年間にほぼ同数の裁決を行っている。その中で、原処分取消(いわゆる逆転裁決)の割合は
2023年09月15日
弁護士 藤塚 雄大 この文章を読んでいる皆さんがもう20回くらい読み込んでくださっているのは分かっているのですが、一応紹介しておきますと、昨年「弁護士になりたいあなたへⅢ」という、社会課題に取り組む10名の若手弁護士へのインタビューをまとめた本が発売され、私も10名のうちの一人として登場しました。 タイトルに「Ⅲ」とあるとおり、この本はシリーズ
2023年09月05日
弁護士 太田 伊早子 昨年は、新型コロナという予想もしていなかった感染病の影響を受け続けた一年でした。 緊急事態宣言中、裁判所の期日が開かれないということを経験し、公正証書の積極的な利用等裁判所を利用しない解決も模索するなかで、司法が社会のなかで果たすべき役割についても深く考えさせられました。 特に弁護士として考えなければならないのは緊急事
2023年08月15日
弁護士 佐藤 正知 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編を見た。 最初に立ちはだかる鬼、「魘夢(えんむ)」は、人間に夢を見せつつ、その間に精神の核を破壊する。労働者を精神疾患にする、夢を語るブラック企業のようだ。 この「魘夢」は、劇場版につながる、前の物語では、鬼のトップ「鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)」からの「私は何も間違えない。全ての決定権は私に
2023年08月01日
弁護士 杉本 朗 新しい年が始まります。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。 昨年は、新型コロナウィルスの感染流行があり、あまり季節の移り変わりを楽しむ余裕もなく一年が過ぎた気がします。 日本の政治では、安倍政権が退陣し、菅政権が発足しました。そもそも菅さんは安倍内閣の官房長官でしたから、あまり変わり映えがしない感じです。 アメリカでは、三選
2023年07月18日
弁護士 芳 野 直 子 私が弁護士登録をしたのが1991年4月だったので、今年の桜が咲く頃に、私は弁護士人生満30年を迎える。通常は、30年を記念して同期の法曹で集まって賑やかにお祝いするのだが、コロナ禍の為中止になってしまったため、一人お祝いをするしかなさそうである。 振り返るとこの30年必死に走り続けてきたが、寄る年波と目尻の笑いじわには
2023年07月06日
弁護士 三 木 恵 美 子 一昨年から、自分が関わってきたNGOやNPOやユニオンが、設立30周年を迎えて記念行事が立て続けに行われるようになった。ところが、昨年はCOVID19の影響で、軒並み中止か延期となったが、果敢にも、おんなのユニオン神奈川は、ライブで30周年を祝った。設立時は、20代後半から40くらいまでの女性たちだった。 その30年
2023年06月28日
亡くなった原因となるご病気が過労によるものかどうかは、勤務先の工場の最寄りの労基署が調査し、判断することになります。労基署に調査をしてもらうためには、労災申請をする必要があります。 過労死であることを証明するためには、故人の労働時間を証明する資料や勤務の状況が不規則であったことを証明する資料(タイムカード、PCのログ記録、LINEの記録等)、勤務の内
2021年01月27日
弁護士 小島 周一 中学1年の頃、母の弟、しゅうぼうじいちゃんが作った磯釣り同好会「新磯会」に入れてもらった。新磯会には母の妹の澄子おばさんや夫の薫おじさんも入っていて、月に1回程、伊豆や外房、時には三宅島などに釣りに行った。当時は週休1日、社会人の会なので、土曜日の夜10時頃に車で集まり、真夜中の国道を走って午前3時頃、釣り宿に着く。ちょっと仮眠