2024年01月15日
弁護士 太田 伊早子 先日、高校で授業をする機会に恵まれた。職業柄、様々な講演をする機会があるのだが、高校に行って話すということは実はめったにない。せっかくなので、気がついたことをご紹介?しようと思う。 第一に、高校生の朝は早い。1時間目の開始が午前9時。そのため、集合時間は午前8時台。普段は、早くても午前10時の裁判に間に合うように行動するのが
2024年01月09日
弁護士 佐藤 正知 6月16日未明、通常国会閉会のどさくさに紛れ、重要土地等調査法が参議院で与党の強行採決により成立した。これは、横浜法律事務所にとっても由々しき問題である。 というのも、事務所の1キロ圏内には、南関東防衛局や横浜海上保安部がある。すると、防衛施設や海上保安庁施設等の重要施設の1キロ以内ということで、事務所のビルも注視区域指定の対
2023年12月15日
弁護士 杉本 朗 この事務所ニュースがお手元に届いている頃、COVID-19の脅威にまださらされているのではないかと思います。 相手が見えず、害悪をもたらすそのメカニズムがよく分からない、という点でスティーブン・キングのホラーを思わせる日々が続いています。あるいは事実がキングの世界を超えてしまったと言えるかもしれません。 こうした闘い
2023年12月04日
弁護士 芳野 直子 自他共に認める犬好きの私は、時々スマホで犬の映像や情報を眺めていました。そうしている内に、「賢い犬ベスト5」やら、「飼い主を好きと思っている犬の仕草」とか「犬が幸せなときの行動4選」とか「癒やされる犬の表情特集」とか、犬に関する事ばかりが画面に映し出されるようになり、ますます沢山の犬の記事や動画ばかりを眺めるはめに陥りました。
2023年11月15日
弁護士 三木 恵美子 2021年5月18日、入管法改正案が廃案となった。 この法案の狙いは、3000~4000人の退去強制の対象者に対して、難民申請をしていても3回目以降は強制送還させる、送還を拒む者に新たに刑事罰を加える、加えて、仮放免の条件として監理者を必要とするというものである。 しかし、これでは問題は解決しない。難民申請をしている者に対
2023年11月01日
弁護士 小島 周一 私が弁護士登録したのは1984年4月、当時は原告の人数が100人を超える思想差別事件や組合差別事件など、事務所を超えた弁護団で取り組む事件がいくつもあり、私もすぐにその一員となった。それらの事件では、差別をした企業や国は、事実や資料を隠したり、「あることないこと」どころか「ないことないこと」を主張したり、あるいは「針小棒大」を絵
2023年10月16日
車いすユーザーが電車や飛行機に乗る際に、配慮を断られたり、利用を拒否されるという問題が報道されることがある。そのたびに、「えこひいきだ」、「逆差別だ」、「わきまえろ」、などの批判が巻き起こる。 しかし、障害のない人であっても、日常生活のさまざまな場面で人的・物的なサービス、社会的インフラの付与に支えられて生きていることを忘れてはならない。自分も支
2023年10月02日
弁護士 笠置 裕亮 1 労災手続の中で、いったん労災認定が認められなかったものが、行政庁に不服申し立てをすることで、結論がひっくり返ることが稀にある。 労災の行政不服審査制度における最上級審たる労働保険審査会は、年間500~600件の再審査請求を受理している。そして、年間にほぼ同数の裁決を行っている。その中で、原処分取消(いわゆる逆転裁決)の割合は
2023年09月15日
弁護士 藤塚 雄大 この文章を読んでいる皆さんがもう20回くらい読み込んでくださっているのは分かっているのですが、一応紹介しておきますと、昨年「弁護士になりたいあなたへⅢ」という、社会課題に取り組む10名の若手弁護士へのインタビューをまとめた本が発売され、私も10名のうちの一人として登場しました。 タイトルに「Ⅲ」とあるとおり、この本はシリーズ
2023年09月05日
弁護士 太田 伊早子 昨年は、新型コロナという予想もしていなかった感染病の影響を受け続けた一年でした。 緊急事態宣言中、裁判所の期日が開かれないということを経験し、公正証書の積極的な利用等裁判所を利用しない解決も模索するなかで、司法が社会のなかで果たすべき役割についても深く考えさせられました。 特に弁護士として考えなければならないのは緊急事